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2006年7月26日水曜日

建築設備CADの情報: 7月 2006

[名前の付いた印刷スタイル(STB)]をうまく利用する

ゼネコンからまわってきた建築図面を設備図面の下絵として使用する際に、建築図面の色を単色化する方がいます。
単純に色の変更が行えれば問題ないのですが、ブロックや外部参照図面の色の変更ができないということで、図面を分解し始める方がいます…。

属性定義のブロック、またはXCLIPを使って部分表示されているブロックを分解してしまったら問題大有りですよね。

何で色を単色化したがるのかと聞くと『建築図で様々な色を使っていると設備の色と混ざってしまう』、『印刷時の線の太さの指定がやりづらい』、『画面上で図面を見づらい』などの理由を語ってくれます。

確かに、[色従属印刷スタイル(CTB)]を使うのであれば、建築図と設備図で同じ色を使ってしまったら、線の太さをそれぞれ指定することができませんが、[名前の付いた印刷スタイル(STB)]を使えば問題ありません。(または画層単位で線の太さを指定してもOK)
様々な色を使っていると画面上で見づらいというのであれば、レイアウト空間で[印刷スタイルを反映]させて作業すれば、印刷スタイルの設定が画面上で反映されるので、建築図は単色、設備図は指定した色で確認することができます。

他の設備と図面を合成する際にも、電気は[緑色]、空調は[青色]、衛生は[赤色]でといった指定も簡単に行えます。

印刷スタイルは状況に応じて簡単に切り替えることができますので、頭も中も切り替えられれば簡単に対処できますよ。
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2006年7月16日日曜日

建築設備CADの情報: 7月 2006

お得な買い物…?

Brain Gear 2007を購入するともれなくAutoCAD 2007も手に入ります。
AutoCADを単品で購入すると税込価格で714,000円、BrainGearの電気設備版を購入すると税込価格で420,000円。差額が294,000円…。

AutoCADの操作性はそのままですので、お得な買い物といえばお得です。
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2006年7月14日金曜日

建築設備CADの情報: 7月 2006

EQ-Ⅱ 2007が発売

AutoCADのアドオンソフトEQ-Ⅱの最新バージョン[EQ-Ⅱ 2007]が発売されたようです。
ベンダーサイトより評価版のダウンロードができるようですので、興味のある方はお試しください。
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2006年7月13日木曜日

建築設備CADの情報: 7月 2006

電気図面の配線の表現 その2 『グローバル線種尺度』

AutoCADでは図面の大きさに合わせて、線種の表現も変える必要があります。
[グローバル線種尺度]は、図面全体に対する線種の尺度(表示サイズ)をコントロールする設定で、この設定を図面の大きさに合わせて設定する必要があります。

また、AutoCADにはacad.lin(aclt.lin)、acadiso.lin(acltiso.lin)という線種ファイルがあり、図面の作図単位によって使用する線種ファイルが異なります。

作図単位フィート/インチ acad.lin(aclt.lin)
作図単位メートル acadiso.lin(acltiso.lin)

作図単位が異なることにより、使用する線種ファイルも異なります。当然、線種ファイルが異なれば[グローバル線種尺度]の考え方も異なります。

以下、グローバル線種尺度の値の導き方(参考)

★作図単位フィート/インチ(acad.lin(aclt.lin)を使用した場合)
・ISO規格の線種
図面尺度の分母値に0.25を掛けた値をグローバル線種尺度として指定
例 1/100図面の場合 100×0.25=25

・AutoCADオリジナルの線種
図面尺度の分母値に6.25を掛けた値をグローバル線種尺度として指定
例 1/100図面の場合 100×6.25=625

★作図単位メートル(acadiso.lin(acltiso.lin)を使用した場合)
・ISO規格の線種
図面尺度の分母値に0.25を掛けた値をグローバル線種尺度として指定
例 1/100図面の場合 100×0.25=25

・AutoCADオリジナルの線種
図面尺度の分母値に0.25を掛けた値をグローバル線種尺度として指定
例 1/100図面の場合 100×0.25=25

・JIS規格の線種
図面尺度の分母値に1.0を掛けた値をグローバル線種尺度として指定
例 1/100図面の場合 100×1.0=100

このような結果を踏まえると、JIS規格の線種を使用するとグローバル線種尺度の値が解りやすいということになります。ただし、下流工程の設備図面の作業では、建築データを貰った上で作業を行いますので、必ずしもJIS規格の線種が使用できるとは限りません。

※図面中で上記グループを混在するような設定は避けてください。

また、上記とは別にAutoCADではユーザが線種を定義(カスタマイズ)することができます。
カスタマイズされた線種を使用している場合、グローバル線種尺度の値が変わりますので注意が必要です。
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2006年7月12日水曜日

建築設備CADの情報: 7月 2006

電気図面の配線の表現 その1 『線種』

AutoCADには様々な線種があり、どの線種を使ってよいのか判断に困る場合があります。
一般的(私のまわり)に使われる線種を紹介します。

天井隠蔽配線(実線) CONTINIOUS
天井ふところ配線(一点鎖線) CENTER
床隠蔽配線(破線) DASHED
露出配線(点線) DASHED2

これと合わせて[グローバル線種尺度]も理解する必要があります。
[グローバル線種尺度]については次回、説明を行います。
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2006年7月11日火曜日

建築設備CADの情報: 7月 2006

[基点コピー]&[貼り付け](+オプションコマンド)を活用しましょう

シンボルをプロットする際に、デザインセンターやツールパレットに登録してあるシンボルから挿入せずに、図面上に配置されているブロック(または通常図形)を複写して作業する際に、[基点コピー]と[貼り付け]を有効利用することで作業効率が上がります。

[基点コピー]([Ctrl]+[Shift]+C)は挿入基点を指定し、選択した図形をWindowsのクリップボードに記憶させることができ、その記憶させた図形を図面上に呼び出すのが[貼り付け]([Ctrl]+V)になります。

[貼り付け]時にコマンドウィンドウには『挿入点を指定』というメッセージが表示されているだけですが、[R]というキーワードを実行すると『回転角度を指定』というメッセージが表示され、呼び出すシンボルの配置角度を変更することができます。

また、AutoCAD 2006からですが、[B]というキーワードを実行すると『基点を指定』というメッセージが表示され、最初に指定した挿入基点を変更することができます。
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2006年7月10日月曜日

建築設備CADの情報: 7月 2006

DAITEC Line Up Seminar

7月27日に東京国際フォーラムで[DAITEC Line Up Seminar](株式会社ダイテックソフトウェア主催)が開催されます。

このセミナーでダイテックソフトウェア製品のラインアップとして新製品[CADWe'll Tf@S](ティーファス)が紹介されます。
(今年中に発売されるという話でしたが、ようやくダイテックソフトウェアのホームページ上で製品名が公開されました….。※発売日はまだ未定です。ひょっとしたらセミナーで発表されるかもしれません。)

CADWe'll U/KITはもともと別なメーカーで作成された製品で、他のCADWe'll製品と比べると操作性に大きな違いがあり、なかなか移行できないユーザが多かったのですが、今回発表されるCADWe'll TF@Sはダイテックで開発されたソフトですので、移行は簡単になりそうです。(実際に見ていないのですが…、イメージでの話です。)

2.5次元設計のCADWe'll CAPEと3次元設計のCADWe'll U/KITの中間をカバーするということで、それぞれの製品で作成された図面を3次元ビューワで見ることができ(…という話です)、画面上で実際の仕上がりが確認できるようになります。
当然、他設備専用CADで作成した図面をBeBridgeで取り込めば、3次元で見ることもできるのでしょう。

今後に期待できるこの[CADWe'll Tf@S]に興味のある方は、セミナーに参加してみましょう。
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