『線種がきれいに表示できない』、『各図面で線種の表現が異なる』といった話を良く聞きます。
同じ大きさ(尺度)の図面なのに、グローバル線種尺度の値が違う、線種のピッチが違う…。
どうしてこういった現象が起こるのか
以前、【電気図面の配線の表現 その2 『グローバル線種尺度』 】で、AutoCADには作図単位という設定があり、それぞれにおいて使用される線種が異なるという説明をしました。
今回は、他のCADで作図した図面をAutoCADに変換して作業を行う際の注意点を説明します。
みなさんはAutoCADでいちから作図を行うのであれば、基本的には[メートル単位]を選択して開始すると思います。
一方、他のCADで作図した図面を変換してAutoCADに取り込むとフィート/インチ単位になってしまいます。(すべてのデータがそうなるという訳ではありません)
作図単位が異なると、使用する線種ファイルが異なる、グローバル線種尺度の考え方が異なります。当然、AutoCADでいちから作図した図面と他のCADで作図した図面を混在させると線種の表現が統一できなくなってしまいます。
また、厄介なことにAutoCADでは線種をカスタマイズ(線種の表示ピッチをユーザが任意に指定できる)することができます。他のCADから変換して読み込んだ図面の中に自動的にカスタマイズされた線種として読み込まれる場合もあります。
【対処方法】
1.各図面でシステム変数の[MEASUREMENT]の値を統一する
0…フィート/インチ単位
1…メートル単位
2.AutoCADが持っていない線種があったら名称を変更する
CENTER3(カスタム線種) → CENTER(標準の線種)
3.線種を再ロードする
※同一名称の線種があった場合、新たにロードされた線種の情報に置き換わってくれる
4.グローバル線種尺度の値を共通の考え方で設定する
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